AIの研究者というと、一体どんな人なのだろうと感じると思います。
私は、2011年3月に早稲田大学の修士課程を卒業しました。その頃は脳活動の時空間データを解析する機械学習を学んでいましたが、卒業の時期に東日本大震災が起きました。
ニュースから世の状況を知り、何かできないものかと考え、震災に関するデータを時間・空間的に可視化した情報をSNSを通して提供させてもらいました。多くの方から叱咤激励を頂き、情報という技術の価値に触れられたのだと思います。
その後は、NTTの研究員として10年勤めさせて頂きました。都市や地域から計測されるビッグデータを解析し、データ解析を通して社会の理解に役立つ情報を提供する機械学習とデータマイニングの研究をしていました。京都大学で博士(情報学)を取得したのちは、京都大学大学院情報学研究科へ移り、深層学習や因果推論を活用した時空間データ解析のための基盤技術や、企業との共同研究を通した実務に役立ちうる予測のためのデータ解析技術の研究に注力してきました。
現在は、データに基づく不確実な予測を意思決定に役立てるための方法論に興味を持っています。
本サイトを通じて、私たちの人工知能と機械学習に関する理解が少しでも深まり、社会と研究のコミュニケーションのお役に立てたらば幸いです。
京都大学 大学院情報学研究科 知能情報学コース、データ科学コース 講師
2009年3月 早稲田大学 理工学部 電気・情報生命工学科 卒業
2011年3月 早稲田大学大学院 先進理工学研究科 電気・情報生命専攻 修士課程修了
2019年3月 京都大学大学院 情報学研究科 知能情報学専攻 博士後期課程 修了、博士(情報学)
2011年4月-2022年1月 日本電信電話株式会社 コミュニケーション科学基礎研究所 研究員
2020年2月-2023年9月 京都大学大学院 情報学研究科 知能情報学専攻 助教
2023年10月-現在 京都大学大学院 情報学研究科 知能情報学コース、データ科学コース 講師
共同研究・競争的資金の実績
2019年-2020年 JST 戦略的創造研究推進事業(ACT-I)「情報と未来」領域 研究代表者
2020年-2025年 JST 戦略的創造研究推進事業(さきがけ) 「信頼されるAI」領域 研究代表者
2021年-2026年 JSPS 学術変革領域研究(A) 「自律的に計測・介入を行うχログボットのアルゴリズム開発」研究分担者
2025年-2030年 JST 創発的研究支援事業 「後藤パネル」領域 研究代表者
人工知能学会 研究会優秀賞、全国大会優秀賞など多数。
研究業績はこちらから